顔が写った画像がネットに流出するとどのような危険性がある?


カード番号が漏れたら怖いのはわかるけど顔写真は?

「あなたの個人情報が漏洩しました」という通知を受けた場合、多くの人が焦ってしまうでしょう。詐欺事件の被害者の中には、こうした内容の電話がかかってきたことで怖くなってしまい、相手の「お金を払ってもらえればこちらで情報を削除できる」といった申し出に応じてしまった人がいます。ただ、個人情報が他人に知られると具体的にどのような危険性があるのかよくわかっていない人も多いのではないでしょうか。名前と住所が一緒に漏洩したり、クレジットカード番号が流出したらまずいというのは誰でもわかりますが、自分の写真をSNSにアップされるとどうなるのかはあまり把握されていないでしょう。

広告に勝手に用いられることがある

友人と一緒に撮影した記念写真が、その友人の手によってSNSにアップされたというのは比較的よくある話です。ただ、なにげなくネットに公開された画像がトラブルにつながるのはあまり知られていません。まず、女性の写真の場合によくあるのが、広告のモデルとして勝手に利用されるというケースです。まともな広告代理店がネットにアップされた画像を勝手に使うことはあり得ませんが、不心得な業者が無断借用する可能性はあります。実際、SNSにアップした顔写真を化粧品の広告に勝手に使われた人がいて騒ぎになりました。

画像が公開されてストーカーに悩まされることも

また、ネットに画像がアップされたことでストーカーの被害に悩まされることもあります。特に若い女性は注意しなければなりません。背景に写っている建物で撮影地を突き止められたり、SNSのつぶやきで通っている学校を調べられ、そこから最寄り駅を特定されるということもあり得ます。ストーカー本人が対象者に直接接触すれば、さらなる暴走につながる可能性もあるので、画像を勝手に公開されるのはとても怖いことなんだと認識した方がいいでしょう。しかしながら、友人によって勝手に公開されるのを事前に察知して止めることはなかなか難しいので、たとえば、記念写真を撮るときはマスクをして顔を隠すなどの対処が有効です。

自分の手で公開するなら顔がわからないように処理を

自分が友達と一緒に撮った画像をネットに公開する場合ですが、仮に友達から許可を得ていたとしても顔がわからないような加工をするのが安全です。子供の写真も同様に見た目がわからないようにしておきましょう。モザイク処理だと変ということであれば、動物のイラストなどで顔を隠すとかわいく処理できます。それと、旅行の際の写真ならともかく、地元で撮った写真であれば特徴的な建物が写り込んでいた場合は画像編集ソフトを使って消しておいた方がいいです。

機密文書とは外部に漏れると不利益が生じる資産的情報が記入された書類のことです。その秘密の重要度の高さによって「極秘」「秘」「社外秘」の3種類に分類されます。